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切り抜き詳細

発行日時
2017-2-12 22:00
見出し
日本最大のDIY建築「沢田マンション」に泊まる。
リンクURL
http://blog.livedoor.jp/hean/archives/4960299.html 日本最大のDIY建築「沢田マンション」に泊まる。への外部リンク
記事詳細
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当ブログはもともと「DIYブログ」として始まり、
ピザブログ、iPhone修理屋ブログ、激安自動車ブログを経て、 
最近はデバイスブログになりつつあるわけですが、
当ブログが真っ当なDIYブログだったときから記事にしたかった案件がありました。
なんでも自作マン業界人なら知らない人はいない。

「沢田マンション」

知らない人のために解説しとくと、
沢田嘉農さんという高知のアグレッシブなおっちゃんが、 
1971年から自分(と奥さんと当時小学生の娘)で建て始め、
2002年、亡くなる1年前まで作っていたという
地上6階、地下1階建てSRC造の自作マンションです。

70戸約100名が居住し、テナントまで入っている、
日本(下手すると世界)最大の手作り近代建築で、
設計図もなければ、もちろん建築確認申請も出てませんから、
(96年に出したのは、この敷地に10階建ての建物を新しく建てるための申請)

建築基準法的には完全にアウト。

この沢田マンション、一晩3500円で泊まれるので、
(旅館業法とか高知には存在しないのかな・・・?)
今回ついに訪れて、実際に泊まってみました。

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今回、東京から高松まではサンライズ瀬戸で行き、
高松で車を借り、祖谷温泉とかかずら橋とか見て、
高知に着いたのは暗くなってからでした。

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というわけでまずは翌日のお部屋ですが、
対面式キッチン・・・と言っていいのかどうかは謎なままに、
壁にキッチンを設置しないアイランド型のキッチンが装備されています。
柱の構造材にくっついており、電気もこのあたりから引っ張っている様子。

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部屋も廊下も床はあちこち傾斜しています。
耐震偽装マンションなんてメじゃない、見てわかるくらいに傾いてる感じ。
それでもドアの開閉や排水にそれほど問題がない(主観)のが沢田マジック。
脱衣所の目隠しにサッシが使われてたり、押入れが隣の部屋と繋がってたり、

普通やらないワイルドな施工が方々で見受けられます。

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ちなみに設計図は沢田嘉農さん(故人)の頭の中だけで、
要するに現存しないんですが、一応理科大の好事家が研究してます。
この加賀谷さんの本は沢田マンションを理解するには必須なので、
詳しく知りたい人は買っといて損はないかもしれません。

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住民が自主的に行っている防災訓練にちょっとだけ参加してから、
いろいろ探検を行いました。

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沢田マンションは建物の西側から作っていったらしいです。
写真でいうと奥行き方向が西側です。

右側スロープを降った地下は高知県内初の地下駐車場。
しかし、当時のクルマは今よりよほど小さかったため、
入り口は現代の規格の軽自動車が通るのがやっと。
それほど運転が下手ではない自覚のある緋斐でもここは通りたくない。

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それよりもっとプログレッシブなのが左側スロープ。
3階まで続いてるスロープですが、これも車で登れます。
横から見ると無理やり支えているように見えますが、耐震補強済みなんだとか。
建物の中に車が通れる通路があり、スロープを上がった車はここを通って、
居住区の裏に車をとめたり、さらに上まで上がっていったりできるようになってます。
住民は平気な顔して軽トラで登っていきますが、

これはそうとう斬新なアイデアです。

マンションの部屋の裏(3F)に車でのぼってってそのまま駐車できるとか、
どこのデベロッパでも聞いたことがありません。

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3階の一部まではテナントが入っており、

その中には一級建築士事務所もあります。
部屋番号は一部を除き一定の規則性がなく、カオスです。
入居が決まった順につけていった上に、
沢田さん製作の他の住宅から部屋番号を引き継いでいるので、

最初の部屋番号すら70番台から始まります。
郵便や宅急便泣かせなんだとか。そりゃそーだ。

1階にはギャラリーも入っています。
かなりマトモなホワイトボックスと照明ですが、通気性が悪いのか空気が淀んでいます。
ちなみにここは以前飲食店だったものを改造したんだとか。

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狭い通路、統一されていない床の高さに、突如現れる急階段。
一見この建物にバリアフリーという概念はないように見えますが、
沢田マンション最大のビックリドッキリメカは建物外側のエレベータ。

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ノリ的にはラピュタの炭鉱で出てきたアレに近いですが、
屋上に設置されたウインチで動くれっきとした実用品で、

軽トラを積んで上下できるパワーをもち、
建設中は資材運搬に使われてたらしいです。
1階から6階までを移動でき、今は主におかみさんが座ってのんびり移動してます。
エレベータが上がったあとには地下室への入り口が。今回入れませんでしたが、

なんでも地下劇場があるとか・・・なん・・・だと・・・

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屋上には、やはり資材運搬に使われていたクレーンが設置されています。
このクレーンからして鉄骨を組み合わせて溶接して出来てるんだから恐れ入る。

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もはや屋上に池があって鯉が泳いでるとか、一軒家が建ってるとか製材所があるとか、
畑(一時期は水田すらあったらしい)があってわりと自給が可能とか、ここの屋上には

単体でありえにゃーもんが群れをなして襲ってくるので、
だんだん自分の常識が信じられなくなってきます。

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壁面緑化なんて言葉が生まれる前からこの建物の外壁には壁と一体化した花壇があり、
屋上に土を張り、水を張り、そこを新たな大地としながら農業を行ってきたわけで、
緋斐は建築学徒じゃないので構造についてそれほど深いことは言えませんが、
自分の考えてたDIYの可能性ってやつがいかに矮小なものかを思い知らされました。
当ブログ始まって以来最大の衝撃がここにあった。参りました。



沢田マンションは高知市内のこのあたりにあります。

東京で消耗してイケハヤ病

にでもかからない限り、高知に行くことはあまりないと思いますが、
もし高知に行くことがあれば、ぜひ沢田マンションに泊まってみてください。



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